二つのバブル 2008 2 2

 私は、「二つのバブル 2007 11 24」という記事で、
「日本のバブル崩壊は、新たなバブルの始まりだった」と書きました。
 さて、2008年の今、
新たなバブルの芽はできているでしょうか。
これは、日本だけでなく、アメリカやヨーロッパの市場も観察しましょう。

二つのバブル 2007 11 24
 今日もまた、日本のバブル崩壊後の話をしましょう。
当時のバブル経済を象徴するものとして、
株式市場においては、1989年12月、日経平均株価が38,915円を記録し、
翌年には4万円を超えると、誰もが考えていました。
 これが、後に「失われた10年」と言われるような、
巨大なバブル崩壊につながるとは、
当時、誰も思いつくことはできませんでした。
 しかし、そこが頂点となり、後は、下り坂を転がり落ちように、
谷底(2003年4月の7,607円)まで下落したのです。
 実は、もうひとつ、多くの人が気づかなかったことがあります。
株式バブルの終わりは、新たなバブルの始まりとなったのです。
 長期国債先物価格は、1990年から数年は、
100円未満の低空飛行を続けていたのですが、
いつの間にか、右肩上がりに上昇を続け、
2003年には、140円を超えたのです。
10数年で、あまりの価格上昇のため「債券バブル」と言われました。
 日経平均株価が1989年を頂点として、
2003年まで右肩下がりに下がり続けたのに対して、
長期国債先物価格は、1992年頃から右肩上がりに、
「債券バブル」と言われるくらいに上昇を続けたのです。
 バブルというと、株式バブルや不動産バブルを連想するでしょうが、
実は、「債券バブル」もあるのです。
 バブル崩壊後の不景気、それに続く「デフレ経済」においては、
非常に珍しいバブル(債券バブル)が起きたのです。

















































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